受験のために通っているのだから、まわりの子はライバル、という考え方もあると思いますが、僕はできるだけ同じ教室に通う子と仲良くなってもらいたいと考えています。
姉のときは、本当に友だちに助けられました。
5年生の夏休み明けに入塾した姉は、その年末に母親を失いました。
僕から見ていて、つらい、とか、悲しいという感情よりも無力感といったらよいでしょうか、最終的には本人のがんばりがあったことは確かですが、おそらくまわりの友だちが引っ張ってくれなかったら、「受験をする」ところまでたどり着かなかったのではないかと思っています。
小学生の受験はメンタルに大きく左右されます。
ライバルでありながら、本当の意味で友だちが作れるのもまた、本気で「受験」を乗り越えようとする仲間だからではないかと思います。